左室の所見

壁厚

• 肥大している領域と最大壁厚（コントラストエコーを考慮 する） ; 中隔/後壁壁厚比
• 非対称性中隔肥大と中隔の形態、（逆方向の屈曲、中間、 S字状）、求心性肥大、左室中部肥大、心尖部肥大につい て検討する
• 右室肥大について検討する

左室内腔サイズ 左房の所見

• 左房容積係数、左房径（前後径）

収縮能

• EF, 内径短縮率、1回拍出量係数。s’（組織ドプラ）や長軸 方向（longitudinal)ストレイン (2D-STE)も検討すべきであ る。

拡張能

• 側壁E/e’ , Ar-A, 左房容積係数、収縮期肺動脈圧

左室流出路狭窄

• 機序、誘発性あるいは固定性
• 狭窄部位（左室中部狭窄について検討する）
• 安静時あるいは誘発手技下（Valsalva負荷や立位負荷）で の狭窄の有無、重症度（閉塞性、誘発による閉塞性、非閉 塞性 HCM)

僧帽弁の所見:

• 僧帽弁SAM の有無と病態評価（中隔に接するかと持続時 間）
• 弁葉と腱索、乳頭筋の異常
• 合併する器質的疾患を除外する
• 僧帽弁逆流の有無、機序、重症度

大動脈弁の所見:

• 弁葉の硬化
• 収縮中期の部分的弁閉鎖/li>