• 心エコーは内科的および侵襲的治療を行うすべての患者に対して勧められる: 術中経食道心エコーは 外科手術中は必須であり、経冠動脈性心筋コントラストエコーはアルコール中隔焼灼術中必須である。
  • 外科的心筋切除術やアルコール中隔焼灼術のような圧較差軽減治療の適応を考える際、心臓MRIにより左 室流出路狭窄や僧帽弁逆流ついての解剖学的、病態生理学的な詳細な情報を得ることができるため、心臓 MRIは治療法の選択(外科的手術かアルコール中隔焼灼術か、また外科的手術の場合、弁置換か、弁や腱 索、乳頭筋の形成か)に有用である。
  • CTはアルコール中隔焼灼術前の中隔枝の分布の評価に用いることが出来る。CTは心エコーで適切な画質 が得られなかったり、心臓MRIが禁忌である場合の代替検査となる。
  • HCM患者において治療手技(非侵襲的、侵襲的ともに)の評価を目的として、核医学画像検査をルチンで行 うことは勧められない。心エコーや心臓MRIや心臓CT施行では技術的な限界がある場合には、核医学画像 検査を行っても良い。