• HCM形態評価のためにまず初めに行うべき検査は、経胸壁心エコー検査である
  • 左室肥大の有無、どの部分の壁に肥大があるのか、肥大の程度について、HCM患者全例で記載する。評価 の際には、それぞれの画像診断法の標準プロトコールを用いる。壁厚は拡張末期で記録する。(短軸での計 測がより正確)
  • 安静時、バルサルバ手技時および立位での心腔内狭窄の評価と、僧帽弁複合体(弁尖、弁下部組織)の評価は 必須事項である。
  • 症状があるが、ベッドサイドでの負荷手技によって左室流出路狭窄(最大圧較差50mmHg以上)が誘発され ない症例では、運動負荷エコー検査を行う。 無症状の患者においては、左室流出路狭窄の有無が、日常生活指導や薬物療法の必要性の判断に必要な場 合には、運動負荷エコー検査を考慮してもよい。
  • LGEを用いた心臓MRIは、組織性状(線維化の有無、場所、タイプおよび広がり)と形態(壁肥厚、僧帽弁複合 体、狭窄のメカニズムおよび僧帽弁逆流。心エコーでこれらがはっきりしなかった場合)の評価のために行う べきである